山寨、蹭名牌、鱼目混珠

大家好!

今回は、2017年1月23日の人民日報《人民时评》、『靠内生动力告别“山寨”』(内なる力で「バッタもん」と決別しよう)からです。

品質向上についてです。日本も通ってきた道ですね。中国で「品質意識」を高めるためにはもう少し時間がかかりそうですね。

人民日報の記事は、こちらからどうぞ。(新規タブでリンクを開きます)


今回の単語リスト
中文 拼音 日本語 中文解释
引发广泛关注 幅広く注目を集めている
门庭冷落 閑散としている。不景気である (反义词)门庭若市
打着–的旗子 –の旗を掲げる
鱼目混珠 (魚の目玉を真珠の中に混ぜておく→)偽物を本物と偽る;玉石混交
痼疾 gu4 ji2 問題点;持病:不治の病 经久难治愈的病。
忧思 you1 si1 憂慮する
引人忧思 人々が憂慮する事態となる
福建莆田鞋城 福建省莆田市安福電商城 ( “福建莆田鞋城”相关新闻1
“福建莆田鞋城”相关新闻2 )
温州纸皮鞋 温州の劣悪革靴 ( “温州纸皮鞋”相关新闻1
“温州纸皮鞋”相关新闻2 )
代工 OEM
2.0时代 新時代 新时代
ceng4 たかる、ただで~する
蹭名牌 ただでブランドを拝借する
搭便车 ただ乗り
鸵鸟心态 tuo2 niao3 xin1 tai4 ダチョウの心理状態。「頭を砂の中に突っ込み、問題がないようなふりをする」ダチョウのように潜在的な問題を無視する。Ostrich algorithm
营销 マーケティング
弥补短板 欠点を補う
一言以蔽之 一言でいうと
踢他们一脚 一発蹴り上げる
拉他们一把 手を差し伸べて引っ張り上げる
滚破下山 山を転がり落ちていく
有所作为 成果を挙げる
打假 偽物の取り締まり
一年胜过一年 年々よくなる
高仿 精度の高い偽物 高度仿真
成风成片 日常化、大規模化する
打地鼠 モグラたたき
看得见的手 大きな政府(政府・行政の規模・権限を拡大しようとする思想または政策、ケインズ(Keynes)が主張) 出自英国另一位经济学家凯恩斯的《就业、利息和货币通论》一书,指的是国家对经济生活的干预。
看不见的手 神の見えざる手 出自英国经济学家亚当·斯密的《国富论》这部著作,指的是市场机制对经济发展的作用
功不可没 効果・功績が大きいので、埋もれさせることができない
壮士断腕 躊躇せず即座に判断する 勇士手腕被蝮蛇咬伤,就立即截断,以免毒性扩散全身。比喻作事要当机立断,不可迟疑。
蝇头小利 ちっぽけな儲け (同义词)蝇头微利
孵化 fu1 hua4 孵化する、誕生する
破壳 po4 ke2 殻を破る
归根到底 結局、とどのつまり、突き詰めて言うと 归根结底
大疆 DJI-Innovations。DJI。商用ドローン業界最大手であり、世界シェアの70%を占めている。 深圳市大疆创新科技有限公司
无人机 無人航空機。ドローン。UAV(Unmanned aerial vehicle) 无人驾驶飞机。利用无线电遥控设备和自备的程序控制装置操纵的不载人飞机。
传音 TRANSSION。伝音。 2006年7月成立于香港,是一家专业从事移动通信产品研发、生产、销售和服务的高新技术企业。
无人知晓 誰も知らない(映画『誰も知らない』の中文タイトル。)
海尔冰箱是自己的榔头砸出来的 ハイアールの冷蔵庫はハンマーで壊してできたものだ(1985年、ユーザからの品質クレームに対し、張瑞敏(現ハイアールCEO)が会議中にハンマーで冷蔵庫を叩き壊し、社員の品質意識を高めたことから。) ( 海尔砸冰箱你不得不知道的两件大事(简书) )
苟延残喘 gou3 yan2 can2 chuan3 (虫の息をなんとか持続する→)かろうじて生き長らえる 苟:暂且,勉强;延:延续;残喘:临死前的喘息。勉强延续临死前的喘息。比喻暂时勉强维持生存。

今回の記事要約

  一些“山寨”企业,有给国际大牌代工的经历,有真技术、好设备。踢它们一脚,当然会滚坡下山;但如果拉它们一把,未必不能有所作为

「バッタもん」企業には、国際的に著名なブランドのOEM経験があり、真の技術と素晴らしい設備を備えているところもある。彼らを蹴落とせば下り坂を転がり落ちていくが、彼らに手を差し伸べれば、思わぬ成果を挙げるかもしれない。


今回の試訳

「バッタもん」企業をかばっている部分から。

做品牌太贵,搭便车划算,很多“仿造”企业的心态不难理解。其实这些企业,比谁都清楚品牌的价值,却又输在畏惧开拓创新的鸵鸟心态,没有动力弥补设计营销的短板,没有劲头在制造工艺上更进一步。一言以蔽之,它们有过错可“入罪”,但也有实力可“自新”。踢它们一脚,当然会滚坡下山;但如果拉它们一把,未必不能有所作为。

ブランドを立ち上げるのは金がかかるが、ただ乗りすれば簡単だ。多くの「モノマネ」企業の心理状態は想像に難くない。これらの企業は実はブランドの価値を他の誰よりも理解しているが、新規事業を開拓することを恐れる「ダチョウの心理状態」にあり、デザイン、マーケティング上の欠点を補ったり、製造技術の革新を進めたりするエネルギーに欠けている。一言でいうと、「犯罪者になる」過ちも、「自らを革新する」実力も備えているのだ。彼らを蹴落とせば下り坂を転がり落ちていくが、彼らに手を差し伸べれば、思わぬ成果を挙げるかもしれない。

謝謝!

コメントを残す