市场经济地位

大家好!

今回は、2016年12月7日の人民日報海外版《望海楼》、『背弃承诺,西方将失去什么』からです。

中国は12月11日でWTO加盟15周年を迎えました。WTO加盟国が中国を反ダンピング等の対抗措置を科すことができない「市場経済国」として認定するかどうかが鍵でしたが、中国から価格競争力のある商品が流入することにより自国経済、雇用が大打撃を受けることを恐れ、欧米各国は「市場経済国」に認定するかどうかの明言を避け、日本もこれに追随する形で、「市場経済国」として認めない方針を示しました。この問題は中国国内での不満も大きく、尾を引きそうな気がします。

参考記事:日本も中国を非市場経済国に ガイドラインを修正(新規タブでリンクを開きます)

前置きが長くなりましたが、この件についての記事です。

人民日報海外版の記事は、こちらからどうぞ。(新規タブでリンクを開きます)


今日の単語リスト
中文 拼音 日本語 中文解释
市场经济地位 市場経済国、市場経済地位(MES; Market Economy Status)
WTOにおける加盟国の区分で、自由な市場の下で経済運営が行われている国を「市場経済国」とする一方で、政府による経済統制の強い国を「非市場経済国」として扱っている。非市場経済国と認定された国から輸出された不当に安い製品に対しては、各国は簡単な手続きで反ダンピング(不当廉売)税を課すことができる。(毎日新聞2016年5月23日「ことば」より抜粋)
换言之 言い換えると
反倾销 反ダンピング
反补贴 反補助金
自相矛盾 自己矛盾、自己撞着
比比皆是 掃いて捨てるほどある
莫如 ~に適うものはない;~にこしたことはない 对事物的不同处理方法的比较选择。
何其 なんと、いかに
荒谬 でたらめ
突飞猛进 飛躍的に/めざましく進歩/発展する;すさまじい勢いで前進する
山姆大叔 アンクル・サム。Uncle Sam
アメリカ合衆国を擬人化した架空の人物。アメリカ合衆国の象徴とされる。また、アメリカ人一般をさすこともある。United States(アメリカ合衆国)と頭文字が同じU・Sなためこう名付けられたとされる。日本語としてはサムおじさんとも呼ばれる。
通常、星条旗柄のシルクハット・紺のジャケットに赤い蝶ネクタイを締めたワイシャツ・紅白縦縞のズボン姿の、白い髭を生やした初老の白人、という印象で表される。なお、この“赤・白・青”の3色は星条旗にも使用されている色である。(Wikipediaより)
美国的绰号和拟人化形象,一般被描绘成为穿着星条旗纹样的礼服,头戴星条旗纹样的高礼帽,身材高瘦,留着山羊胡子,鹰勾鼻,精神矍铄(jue2 shuo4 形容老人目光炯炯、精神健旺)的老人形象。
(百度)
赖账 借金を踏み倒す、金を借りて返さない
数一数二 指折りの、一、二を争う
名列前茅 順位が上位にある
抵赖 否認する、言い逃れする
岂非 (反語)~ではなかろうか
当回事 重要視する;否定や反語で使うことが多い
不当回事 軽視する
立竿见影 li4 gan1 jian4 ying3 効果てきめん、効果がすぐに出ること(太陽の下で竿を立てればすぐ影が見えることから) 在阳光下把竿子竖起来,立刻就看到影子。比喻立刻见到功效。

今日の試訳

市場経済国として扱ってくれない日本に対し、中国の存在感をアピールする内容です。

兑现中国市场经济地位待遇承诺,不需要太多高深知识,只需要守信;但有些贸易保护主义势力不知信义尊严,只知利害得失。而赖账中国市场经济地位显然会有代价。毕竟中国早已是世界数一数二的进口市场,且进口增长速度在全世界主要经济体中名列前茅。失去或部分失去这个市场的代价是什么?对比日本韩国就不难理解:日本曾经雄踞中国第一大进口来源国近30年,遥遥领先于韩国,但在2013年被韩国赶超,其结果是韩国人均GDP从2000年的11948美元上升至2013年的25977美元,同期日本人均GDP从37292美元仅微增至38634美元。

中国の市場経済国待遇承認を実現するためには、それほど専門性の高い知識は必要ない。約束を守ればよいだけだ。しかし、一部の貿易保護主義勢力は信義と尊厳を無視して損得のみを考えている。中国に対する市場経済国認定を反故にすれば、明らかに代償を支払わなければならない。中国は既に世界でもトップクラスの輸入市場となっており、輸入成長のスピードも世界の主な経済体において上位にある。この市場のすべて、または一部を失うことの代償は何か?それは日本と韓国を比較すれば容易に理解できる。日本はかつて30年近くにわたって中国にとっての輸入国トップを誇っており、韓国より遥かに先んじていたが、2013年に韓国に抜かれた。その結果、韓国の一人当たりGDPは2000年の11,948USドルから、2013年には25,977USドルまで上昇したが、同時期の日本の一人当たりGDPは37,292USドルから38,634USドルへと微増するにとどまった。

「日本と韓国の一人当たりGDPの増減が中国との貿易額の多寡により左右されている」というのは直感的におかしいと感じ、いくつか統計データを確認してみました。以下、長くなりますが、お付き合いください。

まず、記事にならい、2000年~2013年における、日本、韓国の一人当たりGDP(M-USD)の推移を見てみましょう。

「日本と韓国の一人当たりGDPの増減が中国との貿易額の多寡により左右されている」というのは直感的におかしいと感じ、いくつか統計データを確認してみました。以下、長くなりますが、お付き合いください。


グラフ1:2000年-2013年 日本、韓国の一人当たりGDP(USD)

01-jpnusd-korusd_2000-2013

私の採用したデータと記事と比較すると、微妙に数値が違っていますが、近似値であると言えるでしょう。
このグラフで、青破線、赤破線がそれぞれこの記事で触れられているデータの差異を示すものとなります。
確かに、この2点だけを見れば、韓国は大幅に伸び、日本は微増している、ということに間違いはありません。(当たり前ですが。)
しかし、この期間において、日本は微増を続けているわけではなく増えたり減ったりしており、数値に波があります。
韓国も、基本は上昇基調ですが、2008年、2009年は減少しています。

そこで、グラフ1に日本-中国の輸出量(M-USD)を示す棒グラフを追加してみます。


グラフ2:2000年-2013年 日本、韓国の一人当たりGDP(USD)および日中貿易額(M-USD)

02-jpnusd-korusd_2000-2013_j-c_trade

これを見るとわかる通り、日中貿易は、2011年までは2009年を除きすべて前年比プラスで推移しています。この間の日本の一人当たりGDP(USD)は、グラフ1で見た通り、またグラフ2でも示されている通り、増えたり減ったりしており、日中貿易額の多寡と日本の一人当たりGDP(USD)に相関関係はないと言えそうですね。

これでも十分な気もしますが、もう少しデータを確認していきましょう。
以下は、1980年~2013年の日本、韓国それぞれの自国通貨(JPY、10KRW)での一人当たりGDPの推移です。


グラフ3:1980年-2013年 日本(JPY)、韓国(10KRW)の一人当たりGDP

03-jpnjpy-korkrw_1980-2013

日本では一人当たりGDPの停滞は1990年前後からすでに始まっており、その後ほぼ横ばいです。
また、韓国については30年以上にわたって、ほぼ一定のペースで成長を続けています。

更に、日本(USD)、韓国(USD)それぞれの一人当たりGDPと、日本円対USD、韓国ウォン対USDの為替レート推移を比較してみます。


グラフ4:2000年-2013年 日本の一人当たりGDP(USD)および為替レート(USD/JPY)

04-jpn-rate-comparison


グラフ5:1980年-2013年 韓国(USD)の一人当たりGDPおよび為替レート(USD/KRW)

05-kor-rate-comparison

こちらは、強い相関関係が認められます。特に、日本については、上記で見た通り、1990年代以降は日本円ベースでほぼ増減なしのため、USD建てのデータは当然為替レートの影響を受けていることになります。

こう見ると、日韓の経済成長と、中国との貿易量の多寡に相関関係を認めることはできません。つまり、このデータは、読者をミスリードするものに故意に抽出されたものであると結論付けることができると思います。

※グラフは、GDPと為替レートについてはIMF、日中貿易額についてはJETROのデータを参照に作成したものです。

メディアのミスリードは、日本でももちろんありますので、気をつけないといけませんね。

謝謝!

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