哑巴吃黄连

大家好!

今回は、2016年12月17日の环球网、『吴士存:中国在南海“忍气吞声”的时代将一去不返』からです。

南シナ海で、中国がアメリカの無人潜水機をお持ち帰り、という事件についてです。仕掛けてきますねえ。

环球网の記事は、こちらからどうぞ。(新規タブでリンクを開きます)


今日の単語リスト
中文 拼音 日本語 中文解释
重磅大戏 zhong4 bang4 da4 xi4 重量級の出来事
国际海域 国際水域
主权豁免 “Sovereign immunity
主権免除。国際民事訴訟において、被告が国または下部の行政組織の場合、外国の裁判権から免除される、というもの。 国際慣習法の一つ。”
一家之辞 独自見解、個人的な見解 指有独特见解自成体系的论著。同“一家之言”。
领海 領海(領土からの距離:12海里=約22.2km)
毗邻区 接続水域(領土からの距離:24海里=約44.4km)
专属经济区 排他的経済水域(EEZ)(領土からの距離:200海里=約370.4km)
公海 公海
钻空子 スキを突く、穴をかいくぐる
九段线 Nine-dotted Line;九段線、U字線、牛舌線。中国の主張する南シナ海の領海線
刺探 偵察
心知肚明 言わずもがな
抓手 とっかかり、足がかり、突破口、手がかり
为所欲为 したい放題する
无暇号 USNS Impeccable, T-AGOS-23;アメリカ海軍の音響測定艦 美海军潜艇监测船
2001年的撞机事件 海南島事件(かいなんとうじけん、簡体字: 中美撞机事件、英語: Hainan Island Incident)。2001年に海南島付近の南シナ海上空でアメリカ合衆国と中国の軍用機が空中衝突した事件である。中国側の戦闘機は墜落しパイロットが行方不明になり、アメリカ側の電子偵察機も損傷し海南島に不時着したものの中国側に身柄を拘束された。この事件のため一時的に米中関係の軍事的緊張が高まることとなった。
2009年的“无暇号”事件 2009年3月8日に海南島沖約120kmの海域で、中国人民解放軍海軍の調査船5隻が包囲し「インペッカブル」の進路妨害をした。これに対し「インペッカブル」は接近してきた中国船に対し放水、対する中国船2隻も前方に進出し、結果「インペッカブル」は緊急停止した。この事件発生前の3月4日から中国側は「自国管轄海域」であると警告し、「インペッカブル」に強力な照明を当てるなどしていた。
哑巴吃黄连 言いたいことがあっても反論できない/言い出せない 有苦难言、有苦说不出。(歇后语)
一去不复返 二度と戻らない、過去のものとなる


[図解]領海、接続水域、EEZ、公海の違い(THE PAGEより)

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中華人民共和国が主張している“九段線”(緑色)(Wikipediaより)

9_dotted_line


今日の試訳

なんだか言ってることとやってることがめちゃくちゃ…という感じの部分から抜粋してみます。

外媒所谓的国际海域,是美国的一家之辞,在海洋法公约中根本没有(这样的说法)。

海外メディアが言うところの「国際水域」というのは、アメリカの独自見解であり、海洋法条約にはそのような呼称は端から存在しない。

詭弁ですよね。

显然,美国被中国捕获的无人潜航器不在国际海域。估计是在黄岩岛附近海域,中国需要判断是否在中国主张的专属经济区之内。如果是,那中国对这种从事科学研究的潜航器拥有管辖权。捕获以后中国下一步采取什么措施取决于中美双方对这一事实的认定和最终的交涉结果。

明らかに、アメリカが中国により無人潜水機が持ち去られたとする地帯は「国際海域」ではない。おそらくは黄岩島付近の海域であるとみられるが、中国側も中国が主張する排他的経済水域内であるかどうか判断が必要となる。もしそうであれば、中国はこれらの科学研究を行う潜水機の管轄権を有する。捕獲後、中国がどのような措置をとるかは、本件に対する中米間の認識及び最終的な交渉結果による。

「国際水域」ではない、と言っていますが、これって前述の詭弁を弄して、アメリカの議論と同じ土俵には乗らない、という意味ですよね?そして、「捕獲場所は中国のEEZ内のはず」って…。そこも断言できないくせに、人の潜水機を勝手に捕獲しちゃうなんて…。さすがですね。

この行動の背景には、もちろんトランプ後も南シナ海問題でアメリカに譲る気は毛頭ないという意思表示があり、また台湾問題やトランプ氏の「一つの中国」疑問視発言へのいら立ちもあるでしょう。中国国内では「市場経済国」の認定が先送りされたことがかなり話題になっているようですので、その「腹いせ」と捉えることもできるかもしれません。

それにしても、最近中国の強気な発言が目立ちます。世界第二位の経済大国となってしまった現在、国民の認識が「中国>日本」となり、日本を叩くことくらいではもはや世論の統制がきかない、ということの裏返しのようにも感じられます。

上記URLから本記事に飛ぶと、下部にヤフコメのようなコメント欄がありますが、アメリカにもひるむな!という熱い言論に交じり、冷静なコメントがありました。

说一千,道一万,都不如一句话:“中国不能一再哑忍退让,否则GCD的执政合理性必将受到国人的质疑。”

あれこれ言ってるけど、結局は「中国は黙って耐え譲歩することはできない。さもなければGCD執政の合理性について国民から疑問の目が向けられる。」ってことでしょ?

中国も、アメリカも、世論がそっぽを向けば政治基盤が揺らぎ、外交はおろか内政にも影響があるという事情に変わりはない、ということですね。目下GCDにとって最大の敵は「人民」ということなのでしょう。

謝謝!

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